貧困の中で生きる子ども達の実状は、経済的な困窮だけでは捉えきれない複雑なものです。アウトリーチを繰り返し実施する中で、その実状を裏付ける家庭の背景が見えてきました。
子どもや親が精神疾患・発達障がい・知的障がいを抱えている、アルコール依存症で子どもに暴力を繰り返している保護者、うつ病もあり自殺することを考えてしまう保護者、保護者の乱れた性行動、保護者のうつ病、親やその交際相手からの虐待、不衛生な生活環境があります。
子ども達は、プレゼントを渡して喜ぶ表情を見せてくれると共に少しずつ学校生活や進路の悩みを打ち明けてくれます。
保護者も、現状の悩みを時に涙ながらにお話ししてくれます。
会話の中で、我々ができるサポートの他、行政支援や他の民間団体が行っている様な支援を紹介することもあります。
私たちができることは、顔が見える関係性をつくりながら、定期的に伺い、安否や心身ともに健康でいることを確認し、相談相手になっていくことです。
行政支援と併せて地域の大人と繋がり、緩やかに見守りを続けていくことが必要と考えます。